環境変数
環境変数を使って SDK の実行環境の特定のプロパティを設定することができます。
このセクションでは現在サポートされている環境変数とその使い方の例を挙げています。 ほとんどの場合、ターミナルでコマンドを実行するか、.profile
ファイルに以下のような行を追加することで、セッションの環境変数を設定することができます:
export DFX_NETWORK=ic
CANISTER_CANDID_PATH_{canister.name}
CANISTER_CANDID_PATH
というプレフィックスの環境変数を使って、プロジェクトの dfx.json
ファイルで依存関係にある Canister の Candid 記述ファイルへのパスを参照することができます。
例えば、 whoami_assets
Canister があり、 dependencies
キーに whoami
がリストされている場合、 CANISTER_CANDID_PATH_whoami_assets
という 環境変数を使って、ローカル開発で whoami.did
と記載されるファイルの場所を参照することができます:
$PROJECT_ROOT/.dfx/local/canisters/whoami/whoami.did
CANISTER_ID_{canister.name}
CANISTER_ID
というプレフィックスの環境変数を使って、プロジェクトの dfx.json
ファイルにある各 Canister の識別子を参照することができます。
例えば、linkedup
と connectd
Canister からなる linkedup
プロジェクトがある場合、 CANISTER_ID_linkedup
と CANISTER_ID_connectd
環境変数を使って、プロジェクトで作成した ryjl3-tyaaaa-aaaaaaa-cai
と rrkah-fqaaa-aaaaq-cai
など、Canister の識別子を指定することが可能です。
DFX_CONFIG_ROOT
環境変数 DFX_CONFIG_ROOT
を使用して、dfx
の .cache
と .config
サブディレクトリを格納する場所を指定します。
デフォルトでは、.cache
と .config
ディレクトリは開発環境のホームディレクトリに配置されます。 例えば、macOS の場合、デフォルトの場所は /Users/<YOUR-USER-NAME>
ディレクトリです。 環境変数 DFX_CONFIG_ROOT
を使用して、これらのディレクトリを別の場所に指定します。
DFX_CONFIG_ROOT=~/ic-root
DFX_INSTALLATION_ROOT
お使いのオペレーティングシステムのデフォルトの場所を使用しない場合、環境変数 DFX_INSTALLATION_ROOT
を使用して、dfx
バイナリを別の場所に指定します。
.cache/dfinity/uninstall.sh
スクリプトはこの環境変数を使用して SDK インストールのルートディレクトリを特定します。
DFX_VERSION
インストールしたい SDK の特定バージョンを指定するには、DFX_VERSION
環境変数を使用します。
DFX_VERSION=0.10.0 sh -ci "$(curl -fsSL https://smartcontracts.org/install.sh)"